桜色


春風が流れてくからかうみたいに軽く

ふと気づく淡い色瞳が自然に留まる

舞い落ちる花びらに  願いをあずけて祈る

今日まで幸せに満ち溢れていたけど

明日から始まる日々もより輝くように


見上げた空が桜色に染まっていた 

まるで忘れない夢を見ているみたいに

ずっとその場所に佇んでいた


ざわついた心の色  誰にも見せず隠して

ぎこちない微笑み震える唇がその証


全ての色を桜色に変えていけたらいいのに

戸惑いや不安さえ消し去るくらい染まってしまえばいい

淡くて優しい桜の色を  明日への強さに変えて



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