楔の刃 

   月と焔の物語  リュークエルト・ドラグーンイメージ詩


  憎しみの刃 戒めの刃 

  全てを背負うと決めた時から求め得たものの代償の果て

  覚悟していたはずなのに 胸の空虚にむなしさを感じた

  いっそこのまま何も欲さなければ いくつもの刃の痛みに慣れることができるのだろうか


  誰かを信じようとするたび心が鬩ぎあい傷ついた

  己の弱さにここで終わってしまえばいいと挫けそうになる

  永遠に逃れられない楔の刃は死してなお打ちこまれたまま

  朽ちることなく続いて行く 誇りを取り戻さない限り



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