失われし風イメージ詩


突然現れたものが良いものかなんてわかるはずがないのに

でも自然と私の足はかの人へと向かっていた

まっすぐな眼差しから目を逸らすことができなくて

導かれるまま差し出された手に手を重ねていた


巻き起こる嵐に翻弄されていたはずなのに

いつの間にか私の周りだけは穏やかな風が吹いていたの

降りかかる運命を受け入れることができなかったのに

たった一つの言葉が私に勇気を与えてくれた


何かを掴むために歩き出そうとしたのではなく

私が私でいられるために前へと進むことを決めたの

たとえ困難が待ち受けていたとしても後悔はしない

いつの日にか全てを解き放つことができるのなら



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